老後の生活費(夫婦)
計算シミュレーション

老後の生活っていくらかかるの?いくら貯めなきゃいけないの?
今のうちから老後の生活費と必要な貯金額を簡単に計算シミュレーションしてみましょう。

最近では定年を迎え、仕事がなくなった後「老後破産」などに陥ってしまうケースが増えてきています。

働いているときは給料もそこそこもらっていて、特に贅沢もせず、普通に生活してきた人達が、貯金と年金だけでは、それまでと同じ水準の生活ができなくなってしまっているのです。

ひとつの要因としては年金の受給額が、想定より少なくなっているということ。夫婦で2,000万円不足すると話題になりましたが、この先、年金はもっと少なくなることは明白です。

だけれども、これまで一生懸命働いてきて、やっと定年になったのに、急に「生活水準を下げた生活」なんて、なかなかできないものです。

そこで、今のうちから老後の生活に必要な費用と、その為に今から月々いくら貯金しなければいけないのかをかんたんに計算していきましょう。

必須の生活費

持ち家でローンが終わっていれば、0円または、管理費だけとなりますが、今回は賃貸とした場合で計算をしてみます。

もともとは子供もいて広い家に住んでいるかと思いますが、都内で2DK程度の家に引っ越す想定とすると120,000円くらいはみておきたいところです。

長く住んだ広い家から小さい家に引っ越すのはなかなか大変なものです。老後に長く住むことを考えると賃貸より持ち家の方が良いのかもしれませんね。

老後になってもあまり水道光熱費は減ったりしません。お子さんが家をでているかもしれませんが、老後は自分たちが家にいることも増えるので、逆に増えてしまうことも。

※参考:統計局ホームページ/家計調査報告(家計収支編)

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30日

多くて意外かもしれませんが、65歳以上の家庭の食費。実は外食も含めて、食費は67,000円くらいとなるのが平均となります。

節約をすれば下げられます。しかしながら、これから老後を迎える場合、物価も上がっていくため、現状の生活費より少なく想定しない方がいいでしょう。

※参考:総統計局ホームページ/家計調査報告 」 2018年より

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高齢者もスマホを持つ割り合いが増えています。携帯の代金もガラケーではなく、スマホ基準で考えた方がよいでしょう。

携帯代はsoftbank、au、docomoなどの大手だと6,500円程度からとなっているのですが、機種の分割払いとかあって、なんやかんやで8,000円くらいはかかってしまいます。

最近は固定電話がない家も増えてきていますがすでに固定電話を持っている家庭が固定電話をなかなか解約はしないかと思います。光回線で固定電話を入れたりすると、月1,000円を切る基本料となるようなので、価格を下げて固定電話を使い続ける流れが多いようです。

また、ネット料金は光回線+プロバイダなど5,000円程度で見ておきましょう。

携帯、ネット、固定電話は出来るだけ、家族でまとめたり、ネットとまとめたりして安くなるプランを選びたいところです。

洋服に関して、購入する機会は減るかもしれません。しかしながら、それなりに買い替えなければ着れなくなってしまうものです。

夫婦の場合、7,000円程度が平均となっています。

※参考:総統計局ホームページ/家計調査報告 」 2018年より

洗剤、シャンプー、ごみ袋、トイレットペーパーなど毎月は買わないけれども定期的に必要となるものです。

平均して10,000円くらいは見積もっておきましょう。
その他の生活費

老後であれば、テレビを見る機会は増えるもの。現在、加入して観ているのであれば、解約はしないでしょう。

とはいえ、最近ではHuluやNetflixなどの配信サービスですめば、1,000円程度なので、価格を抑えて番組が楽しめるかもしれません。

例えば
NHK地上&BS 3,490円 + スカパー!4,309円 = 7,799円

ずっと新聞を取っていた場合、新聞も老後になったからといって取るのをやめることは少ないようです。

もし家計が厳しいのであれば、いっそのことやめてしまうのもありかもしれませんね。

ちなみに、日本経済新聞だと朝+夕で4,500円くらいとなります。

高齢者夫婦の月の医療費の負担額は16,000円程度となっています。

現状は負担額が1割なのでこの金額ですんでいますが、将来的にはどうなるか分からないため、これから老後を考えるのであれば、大目に見積もっておくほうが良いかもしれません。

※参考:総統計局ホームページ/家計調査報告 」 2018年より

車がないと生活できない場合も多く、車を持っている高齢者も多いと思います。但し、維持費がかかるのが自動車です。「ローン、駐車場、ガソリン」の他に「自動車税、保険料、車検費用」など別途に年間で100,000円~200,000円程度がかかります。

また、自分での運転が大変になってくることもありますので、手放すこともひとつの検討事項となります。

仕事がなくなったり、旦那さんがずっと家にいることで、この趣味や習い事にかけるお金が増えてきます。ここはあまり減らさずに考えたいところです。

※参考:老後にかかる費用(生活費はどのくらい? )|ノムコムの住宅ローン

ご近所や、子や孫へのなど付き合いなどがあり、意外と交際費が多くなっています。飲み会などが減ったからといってあなどれない項目です。

※参考:総統計局ホームページ/家計調査報告 」 2018年より

その他、個人的に毎月出ていく支出として分かっているものがあれば入れましょう。

結果はいかがですか?
実際の統計では平均すると老後に毎月必要なお金は25万円程度となっています。ただし、ゆとりのある生活をするとなると35万円程度は必要と言われることもあります。

そこで、必要な生活費の合計が分かったところで、老後までにどのくらい貯金を貯めておかなければいけないのか、今算出した金額をもとに、さらに計算してみましょう。

年齢、想定寿命、現在の貯金額を入力してください。
月々に必要な貯蓄額を計算することが出来ます。

ちなみに、想定寿命の考え方ですが、現在(2019年)の平均寿命はこんな感じです。

女性:87歳
男性:81歳

そして、平均寿命は毎年伸びています。
つまり、「人生80年」という考え方はもう古いかもしれません。
少なくとも90歳くらいまでは寿命として想定しておいた方がよいでしょう。

万円

老後の生活費が月

万円 の場合。

老後二人暮らしの期間は

年で、

必要なお金は

万円。

老後一人暮らしの期間は

年間で、

必要なお金は

万円。

老後必要なお金は合計で

万円。

今から老後までに

万円

を貯めるには、

万円

の貯金が必要。

もし、年金が二人で生活のとき月14.5万円、

一人になってから月6万出るなら、

必要な生活費の合計は

万円で、

万円

の貯金が必要。

衝撃の結果だった方もいるのではないでしょうか。

老後90歳まで生きることを仮定すると、必要なお金は3,000万円程度といわれています。ただし、これは年金が今と同じように出るという前提です。もし年金がもらえないとすると9,000万円必要となります。

そして、30歳の夫婦の貯金が0円で65歳までに9,000万円を貯めるとすると、月々22万円程度を貯めていかなければいけない計算になるのです。

減り続けている年金はあてに出来ません。
「月々19万の年金が出ると思っていたら、自分の時には8万しか出なくなった」なんてことになったら、一気に生活が大変になってしまいます。

そのため、現状の年金の推移を考えると、年金が出たらラッキーくらいで計算をする方が安心です。

とはいえ、月々22万を貯めるには、自分の生活を節制するのか、収入を増やしていくのか、選択を迫られるところです。

かんたんなのは、出来るだけ節制して貯金することを思いつくと思います。ですが、あまり「節約・節約」と考えていると夫婦の間もギスギスしてきてしまいそうです。

また、経済というものは全員がお金を使わなくなったら、色々なモノやサービスなどが売れなくなります。それは、まわりまわって、自分の給料も減ってくることになるということなのです。

せっかくの人生です。夫婦そろって楽しく生活して、老後を迎えたいところです。節約ではなく、スキルを磨いたり、資格を取って副業や転職をすることで収入を増やしたり、、iDeCo(個人型確定拠出年金)などで、資産を増やす方法なども増えてきています。できるだけ無理のない範囲で、老後に向けて準備ができたらいいですね。


*この場合の「老後」とは夫婦で年上の方が65歳を超えた時点となっています。

※参考:日本の平均寿命の推移をグラフ化してみる(最新) - ガベージニュース
※参考:総額1億円!? 老後までに貯めたいお金の計算式 - 女性のためのお金の情報サイト わたしのマネー術|@nifty
※参考:お金で泣かない老後 「夫婦で9000万円」どう工面最強の対策は健康で長く働くこと
※参考:年金受給額、厚生年金と国民年金は平均いくらもらえる? [年金] All About